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ころも
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小話2
pkmn/sbms

※夢/▲
(名前変換なし)

ついったの診断で出たお題から






階段を下りた先にお目当ての人物を見つけて、自分の口元が少しだけ歪むのを感じた。
橙色のラインが走る黒いコートをまとった車掌の姿は、人でごった返す地下鉄のホームでも十分すぎるほど目立ち、
いつだって私の視線は簡単に持って行かれてしまう。
単純に背が高いのもあるのだろうが、それ以前に彼の動作が逐一目を引くのだ。
今日もいつもの様に、電車の発車を確認して指差し確認。後ろ姿でもそのすらりとのばされた腕が分かる程、整った姿だった。
そして何より、その凛と伸ばされた背中が私をどうしようも無く惹きつけて止まない。
身体全体を見ればひょろりと細い長いくせに、がっしりしたその背中。
意識しようとしまいと勝手に送ってしまうこの視線に、彼が気付く事はおそらくないだろう。
まぁ、気付かれた所でどうしようもないのだけれど。
でも、もしも視線に熱が込められるなら、この頬の熱を込められないものだろうか。
頬だけじゃない。指先の、足先の、胸の、彼のせいで上がってしまった身体中の体温を全部視線に込めてみたい。
きっと一点に集めたら相当な温度になることは間違いないのだ。
急に背中が焼ける様に熱くなったら、きっと彼は驚いて振り向くに違いない。

『まもなく電車が参ります、黄色い線の内側まで下がってお待ちくださいまし』

そうこうしているうちに、車掌がホームに電車が到着することをアナウンスで告げる。
ほらまた。その声が耳に入っただけで、私の体温は簡単に跳ね上がる。
あぁでも、ホームに人がいなかったら抱きつきに行ってもいいかなぁ、などと唐突に馬鹿な事を思う。
視線で彼を焦がしてしまうよりは、抱きついて体温を伝えた方が安全だろうから。
こんなことを平然と考えてしまうのは、世間さまの浮ついた雰囲気のせいだ、きっとそうに決まってる。
自分にそう強く硬く言い聞かせて、私は彼から視線をそらした。
そらす前のその瞬間に彼がこちらに振り返った様に見えたのを、ただの気のせいと思い込む事にして。





ノボリさんへのお題『伝われ体温!』でした。3RTされてないけど書きたかったからダカダカ。
働くお兄さんの背中が大好きなのです、という小話。
日付が変わる前に書き始めたからものすごくわずかにVD要素が......お粗末さまです
ころも
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pkmn/sbms※夢/▲(名前変換なし)ついったの診断で出たお題から
| まっとめBLOG速報 | 2012.10.25 01:05 |
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